機能しなくなった地方市場の塩干売り場

地方の中央市場や公設市場では、鮮魚売り場と塩干売り場があり、それぞれ仲卸し売り場を持ち運営していましたが、ここ10年のうちに、塩干売り場の方は仲卸しの廃業が相次ぎ、買参人と呼ばれる権利を持った買付人の数も激減しています。そして売り場には商品は一部しかなく、閑散とした状況で一部商品のセリを行っています。

塩干売り場が衰退した原因はいくつかありますが、ジャコや干物類の丸干しなどのケース当たりの入数の多さが要因の一つといわれています。商品自体が乾燥したものなので5キロとか10キロになっても小売店側にとっては結構な量になります。仲卸し業者や、問屋が仕入れて販売しようにも、小売店側は、小分けにしてくれとか、パックに盛り付けてくれという注文が多くなり、ケースのままの横売りが出来なくなったことです。

産地の荷主や加工業者は市場を見切り、トレイ等に盛り付け出荷してくれる加工業者に市場を通さずに販売するようになりました。加工業者は小売店側のニーズに応じて内容量の内容量を変更したりしながら対応しています。

もう一つは産地の加工業者の支払いと入金の関係です、仕入れた原料は大半が鮮魚のため仕入れ代金の支払いは早くなります。そして干物等にして製品化するとある一定の日数がかかります。つまり先に仕入れ代金を支払ってからの売りになる為、市場に卸して安く売られてしまうと採算が合いません。直接の販売であれば、採算の取れる価格で確実に買ってくれるため市場に卸さなくなってきました。

その結果、地方市場の塩干売り場は、客も来なくなり機能しなくなっています。そして市場内しか販売ルートの無い加工業者は現在鮮魚売り場に塩干コーナーを設けてもらい委託販売をしています。買参人の圧倒的に多い鮮魚売り場だけに、売れ行きは好調ですが、この現状を見ると市場の制度自体の見直しが必要かと思われます。


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