自律神経の状態を左右するのは目に見えない「こころ」

「病は気から」ということわざがあるくらい「こころ」と健康な体との関係は緊密です。「こころ」
と体の関係を知ることは健康で若々しい体を維持することに大変役立つことを見ていきましょう。

次のような経験を私たちは日常で経験します。緊張した時に胃が痛くなったり、心臓がドキドキしたり、冷や汗をかいたりします。また梅干しやレモンなどを思い浮かべるだけで唾液が出たりしますね。
これは我々の体に備わった自律神経の自動的なはたらきによるものなのです。そのようなことから
「こころ」と自律神経との関係は緊密であるということが出来ます。

自律神経のはたらき
自律神経は全身にはりめぐられたネットワーク機能でその中枢は間脳の中の視床下部にあります。我々の体はこの自律神経よって、心臓の活動や消化活動などが自動的に行われているのです。自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があります。交感神経は運動をしたり、頑張って仕事をこなしている時、あるいは危険や危機を感じてその回避行動をとる時などにはたらく神経系です。一方、副交感神経は体の疲労を修復するための神経系で筋肉を弛緩させたり血管を弛緩させたりします。交感神経がはたらいているときには副交感神経は休んでいて、逆に副交感神経がはたらいているときには交感神経が休んでいます。そのバランスが保たれていると健康な体であるということが出来ます。

自律神経のバランスが崩れると大変
現代は人間関係が複雑になり、かつ希薄になって、そのことからのストレスが大きいということが言われています。人間関係が複雑になり、かつ希薄になると周りの情報に絶えず気を付けたり、気を使うことが多くなります。そのように気を使うことが過度になると知らず知らずのうちにストレスをため込むことになってしまいます。慢性的にストレスをため込むと交感神経は過多にはたらき、副交感神経のはたらきは鈍ってしまい、交感神経と副交感神経のバランスが阻害されて視床下部にある自律神経中枢のはたらきが混乱していまいます。この自律神経の混乱が「自律神経失調症」です。
自律神経失調症は血圧の異常、体温の異常、目の機能の極端な低下、慢性的に抱えている腰痛、膝痛などの悪化、極端な体の疲労感、不眠症、パニック障害などを引き起こしてしまう場合があります。

自律神経のバランスを取る睡眠と瞑想
交換神経が過多にはたらき、副交感神経のはたらきが鈍くなるのが自律神経失調症の症状でした。この症状を回復するには深い休息が必要です。睡眠は休息の最たるものです。質の良い睡眠のための工夫として次のようなことを試してみるのがいいでしょう。就寝の少し前にぬるめのお風呂に入ると副交感神経が優位になりますので睡眠の態勢を整えるのに役立ちます。就寝前のコーヒーやタバコを控えるのもカフェインやニコチンによる交感神経への刺激を軽減できます。また就寝時に意識的に筋肉を弛緩させる試みも副交感神経のはたらきを助けるので役立ちます。

瞑想(めいそう)によっても自律神経を整え深い休息が得られることが知られています。簡単な瞑想として楽な体勢(椅子に座っても床に座っても、横になってもかまいせん)で軽く目を閉じ、吸う息と吐く息に注意を保ち続ける方法があります。呼吸から注意がそれたら軽く注意を戻す感覚で、あまり頑張って呼吸に注意しようとないことがコツです。

writer:Masami

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