「子育てにも活かせる!」コーチングって何?ママ自身に活かせるコーチング

前回、コーチングとティーチングの違いを明確にしながら、コーチングをどのように子育てに活かせばいいかについてお伝えしました。

「認める」ことや「聞く」ことは、自分の評価や判断を入れずに相手の存在そのままに意識を向け、受け止めることにつながります。
そして、「質問する」では、誘導したり問い詰めたりするのではなく相手に自ら考える機会を与えるものです。

親をしていると、ついつい全て監視したり、問い詰めたり、指示してしまいがちですが、コーチングのマインドを持って子どもと向き合うと全く違う視点が生まれることを体験してもらえたと思います。
今回は、”ママ自身に活かせるポイント”をお伝えします。

ママ自身に活かせるポイント
ママ自身に活かせるということは、誰かにコーチングをするのではなく自分にコーチングをする、つまり「セルフコーチング」をすることになります。

自分の事は自分が一番良く分かっているとは言いますが、本当にそうでしょうか?
長く気心の知れた自分だからこそ、慣れ親しんだある一面からしか物事を見ていなかったり、見たくないものは見ないようにしていたり、意外と客観的になれていないものです。
コーチングの視点で自らを見つめてみると、ありのままの自分が発見できるかもしれません。

感情と事実を整理する

私たち(特に女性)が陥りやすいのは、感情と事実をごちゃまぜにしてしまうこと。
感情も想像力も豊かな女性だからこそ、もともとの”単なる事実”を見られなくなってしまうのです。

例えば、「自分の子どもがお友達に怪我をさせた」という報告を保育園の先生から受けたとしましょう。
心の中では
「まさかうちの子が、怪我をさせるなんて!ましてや相手はあの子。
しかも、先生からわざわざ連絡がきてしまった。
私がきのうきびしく叱った反動かもしれない……。
相手のお母さんに謝らなければいけないわ」
というさまざまな思いが駆け巡ることでしょう。

人は、自分の概念(評価や判断、解釈、見方、先入観など)が加わることで感情を生みだします。
ここにはたくさんの概念が入り、感情を生みだしていることが分かります。
事実は
「子供がお友達に怪我をさせた」
「先生から連絡がきた」
ただこれだけです。

とはいえ、起こった感情をなかったことにするのは逆効果。
なので、
(今、私はこう感じていてこんなことを考えている)
と、そこにある感情を一度しっかりと「認め」ます。
その上で、概念が生みだした感情の部分を判断や評価を入れずに取り除いてみると、事実だけが浮かび上がるのです。

そう認識した後に、今自分がするべきことを考え始めれば良いのです。
一度この方法のコツを掴むと、自分だけではなく人の感情にも振り回されにくくなります。
ぜひ、取り入れてみてください!

自分の価値観を知る

価値や判断、評価や見方や先入観が感情を生みだしているとお伝えしました。
これらの概念は決して悪者ではなく、”あなただからこそ”のものです。

「何にどんな感情を抱くか?」を知ることがあなたの価値観を発見する入り口です。
価値観の中には、親から教えられたものであったり、生きてきた中で生まれた信念であったり、作られる過程はさまざま。

何かしらの感情が心に生まれた時、ちょっと客観的に自分を観察してみてください。
(あ、こんなことに嬉しくなるんだ)
(こんな時にイラっとするんだ、わたし)
一度認めた後は、セルフコーチングのしどころです。
「そんな自分をどう思う?」そう問いかけてみましょう。
それは、これからも大切にしたい価値観なのか?それとも手放したい価値観なのか?
どうするかは自分次第です。

自分の価値観を知ると、物事の選択がとても簡単になりますよ。

生活の中にコーチングを

ここまでお伝えしてきたように、コーチングというのはビジネスやスポーツの世界だけのものではなく、日々の生活に取り入れるとたくさん良いことがあると私は考えています。
子育てや夫婦関係、自分自身のことも、より大切に出来るコミュニケーション方法です。

家族の笑顔をふやそう

家族の笑顔を大切にしたいと思っているママはたくさんいるはずです。
あなたの家族はどんな時に笑顔になりますか?
また、あなたが笑顔になるのはどんな時ですか?

こう言うと、どこか綺麗事に感じるかもしれません。
しかし、より幸せな毎日を送りたいという気持ちがあれば、コーチングの考え方を使って必ず進むことができます。

コーチングは、とても前向きなスタンスです。
「何かが出来ない理由」を考えるのではなく「何があったらできるか?」を考える。
「どうすべきか?」ではなく「どうしたいか?」という視点を持ちます。
そう考えるだけで、気持ちが明るくなりませんか?

お子さんや家族との関係、自分自身との関係にコーチングを取り入れて、笑顔の多いワクワクする毎日を送ってみませんか。

(文・亀山 美千代)

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