冬に注意したいインフルエンザとノロウィルス対策

空気か乾燥するこの季節、ウィルス中の水分が減ることによって軽くなり空気中に浮遊して広範囲に広がりやすくなります。それに加えて体温が下がる季節でもあり、そのために代謝の低下によって免疫力も落ちますので気を付けたいものです。今回は冬に注意したい感染症について書いてみます。

インフルエンザ、今年は早くも流行している
インフルエンザは12月あたりから流行が始まり2月や3月あたりでそのピークになります。感染者の咳やくしゃみから広がったウィルスを飛沫感染や空気感染で吸い込むことで、のどや肺で増殖します。高熱、関節痛、筋肉痛、倦怠などを伴った症状が全身にあらわれるのが普通の風邪とは少し違う点です。1日~3日の潜伏期間を経て突然の高熱、食欲不振、頭痛、関節通、筋肉通を伴って1週間ほどで小康状態に落ち着きますが、恐いのは肺炎などを合併してしまうことです。予防としては手洗いやマスクの着用を心がけ、部屋の換気をしっかりしたり、空気の乾燥を防ぐために加湿器の使用も考えましょう。体調が落ちていると感じたら人ごみを避けることもいいでしょう。バランスのよい栄養の摂取を心がけ睡眠や休息をしっかり取る必要もあります。万が一感染してしまったら、はやめに来院し抗インフルエンザウイルス薬を処方してもらうのが症状の改善を速やかに落ち着かせるためには有効です。

ノロウィルス感染症も冬に増える
接触感染、飛沫感染、空気感染などの経路で感染します。症状は吐き気や嘔吐、腹痛、筋肉痛、全身倦怠などです。体力の衰えた高齢者の場合は脱水症状を引き起こして場合よっては死にいたることもあります。感染者の吐しゃ物や糞便への接触はもちろんですが、感染者の触ったものからも感染したりします。室内ですとドアノブやスイッチ、食器、テーブルなども十分に感染物になります。また感染者のくしゃみや咳からの飛沫を吸い込むこで感染します。さらに感染者の残した吐しゃ物や糞便が粒子状になって空気中に舞い上がりそれを吸い込むことでも感染します。牡蠣などの生の二枚貝を食した時に食あたりになるケースが多々ありますが、海水の中のプランクトンを餌にする貝は海水をため込みますので、その海水中にウィルスがいた場合に貝の中で増殖されやすくなるからです。予防として手洗いは必須になります。ノロウィルスは石鹸やアルコールでの消毒では不十分だと言われていますので熱湯や次亜塩素酸ナトリウムなどで包丁やまな板は清潔に保ちましょう。感染者が身内や近くにいる場合はドアノブやスイッチ、テーブルやコップ類などは特に注意しましょう。普段から腸の善玉菌を増やして抵抗力をつけておくことも大切ですね。
もし感染してしまったら、薬で下痢や嘔吐を無理に止めようとしないことが大事です。これは体外にウィルスを排出しようとする体の自然なはたらきだからです。下痢や嘔吐で失われる水分やナトリウムなどの不足から起こる脱水症状を防ぐために経口補水液を摂るのが有効です。

writer:Masami

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