炭水化物を食べ過ぎると死亡リスクが上昇する?!

わたしたち日本人はもちろんのこと、世界中のいたるところで主食となっているのが炭水化物です。誰しもが当たり前のように食している炭水化物は食べる量を間違えると、死亡リスクが上昇することがわかっています。炭水化物の適正量について紹介しましょう。

炭水化物の割合と死亡リスクの関係を調査した研究データ
以前から炭水化物の取り過ぎが健康をおびやかす事態となるのは世界的に知られていました。具体的な例として、世界18カ国・地域の13.5万人以上を対象に、炭水化物量の摂取割合について調べた研究データを参考例として挙げてみましょう。この研究では、対象者の食事内容を把握した上で、その後7.4年追跡し、あらゆる原因による死亡の有無について調べられています。各国の食事内容の違いにおいては、中国・南アジア・アフリカが炭水化物の摂取量が多く、北米・欧州・中東、東南アジアが脂質の摂取量が多く、南米・東南アジアはたんぱく質の摂取量が多いことがわかりました。そして肝心な死亡リスクに関する結果ですが、たんぱく質を食べる割合が最も多いグループは、摂取割合が最も少ないグループに対して12%死亡リスクが低い。脂肪を食べる割合が最も多いグループは、摂取割合が最も少ないグループに対して23%死亡リスクが低い。炭水化物を食べる割合が最も多いグループは、摂取割合が最も少ないグループに対して28%死亡リスクが”高い”ことが明らかとなったそうです。

炭水化物の割合が多すぎれば死亡リスクが高まる
以上の研究結果から、食事から摂取するエネルギー全体のうち、炭水化物の割合が多すぎる人は死亡リスクが高まる結果となることがわかりました。つまり他の栄養素など知ることかと炭水化物ばかりを食べる、単純に炭水化物を食べる量が多い、という人は自らの寿命を縮める結果となるかもしれませんよということです。

炭水化物の摂取割合の適正量
では炭水化物の摂取割合の適正量はどれくらいなのかというと、日本糖尿病協会によると、摂取エネルギー全体の50%~60%を炭水化物で補給し、標準体重1kgあたり1g~1.2g程度のたんぱく質を補給し、残りを脂質で補給するのが理想的であるようです。今回は炭水化物の取りすぎが危険であることにフォーカスを当てましたが、他のたんぱく質や脂質においてもとりすぎれば動脈硬化などの疾患リスクの上昇につながりますので、いずれの栄養素においても、常にバランスが大事だということを心に留めておきましょう。炭水化物好きで食べ過ぎを自覚しているあなたは、今日からもっと栄養素のバランスを考慮した食事を行うよう心がけてみてはいかがでしょうか。(甘いものが食べたくなるのは、たんぱく質が足りていないから? )も併せてご覧ください。

writer:サプリ編集部

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