<大王製紙エリエールレディス 事前情報◇19日◇エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)◇6595ヤード・パー71>
今週の大会終了時点のメルセデス・ランキング(MR)によって、来季のシード権などが決まる。現在MR51位につけるルーキーの吉田鈴にとっても、正念場だ。
大会開幕前のボーダーライン50位につける櫻井心那との差は24.76pt。吉田は単独23位以上で逆転の可能性が出てくる。決戦直前の心境については、「プロテストもQTもギリギリだったし、その昨年よりも状況的にはギリギリですけど、全然プレッシャーの度合いは違う。1つの壁だけど、プロテストの壁よりは高くないし、そこまで自分を追い詰めてはいない」と話す。
MR51~55位以内で終われば、来季の第1回リランキングまでの出場権は約束される。ただ、目指すのは、もちろんその上。年間通じての出場権だ。「準シードもありますけど、やっぱりシードを獲りたい気持ちがある。ベストを尽くすのみですね」と、ここからの4日間を見据えている。
首痛を抱えていることも明かすが、弱音はなし。「ゴルフはこれからずっと続く。来年シードを獲って迎えるか、準シードで迎えるかは大事ですけど、今できることをやることが1番。1日1日頑張りたい」と、先を見ながら、切羽詰まらない状況でプレーするつもりだ。
この吉田以外にも、MR49位の都玲華や同54位の寺岡沙弥香のようにルーキーイヤーで初シード獲得を目指す選手がいる一方で、51位以下には現役シード選手の名前も少なくない。
MR52位のささきしょうこは同50位まで34.39pt差で単独19位以上が逆転への最低条件。同53位の蛭田みな美は単独17位以上が、まずは目指すべきラインになる。なかには同72位の野澤真央や同75位の川﨑春花のように“優勝”以外に可能性が残っていない選手も。それぞれが、生き残りラインを意識する戦いになる。
また同120位の新垣比菜は欠場。これによりシード陥落が決定した。寺岡が、「シードは目指したいけど(MR)55位と56位の差が違いすぎるので、シードはおまけと考えている」と話すように、MR56位以下は来季出場権確保のためQTに出る必要がある。該当する選手たちにとっては“50位ライン”だけでなく、この“55位以内”というのも重要な目的地になる。
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