日本代表は18日、キリンチャレンジカップ2025でボリビア代表を3-0で破った。左ウイングバックのポジションに入り、82分までピッチに立ったFW前田大然は「10月は家族も来ていたのにプレーする姿を見せられなかった。その分、今日は楽しんでやろうと思ってピッチに入りましたし、実際に楽しめたと思います」と率直な心境を口にした。
日本代表の“常連”として活躍を続ける前田は、10月シリーズでも招集を受けていたものの、合流後も別メニュー調整が続き、活動途中に離脱を強いられていた。所属クラブのセルティックでは両ウイングやセンターフォワードに入ることが多く、現在ウイングバックとしてプレーする機会は日本代表のみ。日本代表としては、9月のアメリカ合衆国遠征以来の出場となった前田は、「ケガをしていた時期も含めて、ウイングバックではなかなかプレーできていなかったのですが、今日はほとんどフルに近い時間出ることができたので、そこは1つ良かったです」と胸を撫で下ろした。
ボリビア代表戦では、日本代表は早々と先制点を奪ったものの、その後は停滞した時間も長く続いた。「ゴールが早い時間に取れた分、チームとしてちょっと受け身になってしまった部分はある」と反省点を口にした前田は、「個人的な意見ですけど」と前置きしつつ、「ゴールを取れたからこそ、やっぱりもっと前から行くべきだったかなとは思っています」と主張。先制した後のゲームの進め方という意味では、まだまだ磨ける要素があると言えそうだ。
前田個人としては、左サイドでの仕掛けや裏抜けを繰り返したほか、もはや“名人芸”とも言えるような、圧巻のスピードでボールを奪い返すプレスバックも目に留まった。「守備の部分ではうまくプレーできたと思いますし、攻撃の時もどんどん前に出ていくことはできた。そういった面では、自分の良さを出せたと思っています」と振り返ったが、個人として強みを発揮できた背景には、DF瀬古歩夢(ル・アーヴル/フランス)の存在もあったという。「左足でも右足でもボールを蹴れて、良いパスをたくさんつけてくれる。僕が裏へ抜ける場面もありましたし、フリックもやりやすかったです」と、左からの攻撃を共に作った瀬古に感謝の言葉を述べた。
日本代表の2025年のスケジュールは今回の試合を持って終了。それぞれの選手は、所属クラブに戻って、3月のインターナショナルマッチウィークまで、それぞれの所属クラブでレベルアップに励む。前田は「ここから3〜4カ月空くので、チームでのプレーがすごく大事になってくる。それは僕だけじゃなくて、全員が同じだと思いますが、僕はチームに帰ってしっかりと良いプレーを続けて、また3月に戻って来られたらいいなと思います」と話した。
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