『キリンチャレンジカップ2025』が18日に行われ、日本代表はボリビア代表と対戦。前半早々に鎌田大地、後半には途中出場の町野修斗と中村敬斗に得点が生まれ、3-0で2025年最後の試合を白星で締めくくった。
日本代表はこれまで同様3-4-2-1のシステムを採用。右ウイングバックには菅原由勢、左ウイングバックに前田大然が入り、左肩上がりになるように前田が前のポジションを取りながら、菅原は4バックの右サイドバックとウイングバックの両方のタスクのような形でプレーしたが、ハーフタイムで堂安律との交代となった。
菅原は、「試合の展開的にも難しいというか、あまりビルドアップで効果的な攻撃ができていなかったイメージがあります。でも、クロスまで行けるシーンもありましたし、ネガティブではない感じではあります。楔のボールや、バイタルエリアの部分があまり見つけられなかった部分もありますけど、そういう試合もありますし、守備ではしっかりゼロに抑えられたので、そこは良かったと思います」と振り返り、開始4分での先制後になかなか追加点を奪うに至らなかった攻撃の部分での反省を口にした。
10月の代表活動は招集外となった菅原。FIFAワールドカップ26に向け、生き残りも懸かる11月の活動だったが、14日のガーナ戦は68分からの出場、ボリビア戦ではハーフタイムでの交代となった。菅原は「最終予選からある程度チームとしての形を試してやってきて、素晴らしい結果も手にしてるし、そういった中で自分の立ち位置というのは分かっている部分もある」と、割り込んでいかなければいけない立場であると認識しているとしつつ、「かといって、そこにナーバスにならずに。逆に自分の良さを見失わず、しっかりとチーム(ブレーメン)でまずやることが大事だと思うし、チームで圧倒的なパフォーマンスをして、毎日謙虚に、自分のパフォーマンスをよくするために、小さいこともしっかり積み重ねながらやっていくことがまずは大事。代表は代表という見方ではなく、チームがあっての代表というところは間違いない」と続け、ブレーメンで安定した出場機会を得つつ、今は数字もついているというところを継続して、存在価値を示していくことが大切だと話す。
右ウイングバックのポジションは堂安律や伊東純也といった攻撃的な選手、もしくは対人に強いセンターバックタイプを起用など、サイドバックが主戦場の選手としては難しい起用法が続いている。その中で生き残るには今回のボリビア戦のように、逆サイドが高くなっての4バックへの可変対応や、守備対応をしつつ、久保建英などのシャドーの選手を追い越す運動量といったカラーを出す必要がある。菅原は、「そこは僕が入った時にそういったことができるとはチームでも話していたし、自分が求められている部分でもあったので。そこに関してはスムーズにやれていた部分もあるとは思います。純也くんや律くんとはまた違ったタイプだし、サイドバックが自分の一番のポジションではあるので、そういうところの自分の強みはしっかり出していかなければいけなかったなとは思います」と、45分でのプレーで終わった中での、自身のプレーへの消化不良感もあったようだ。
日本代表の次の活動は3月。菅原は、「今、チームで信頼して試合に使ってもらっている部分もあるし、自分がやれている部分、課題の部分も、試合に出ながら学べているとは思います。まずチームで試合に出続けることはしっかり意識しながらやりたいし、出たときにしっかり自分の存在価値をチームでも見せていくことが、また代表にもつながってくると思います。自分自身で成長して、良い選手になれば、おのずと代表での立ち位置もそうだし、チームの立ち位置も変わってくるとは思うので、毎日毎日自分と向き合って、自分に負けずにやっていくことが大事だと思います」と、改めてブレーメンでのプレーにフォーカスして、やっていくことを強調している。
取材・文=小松春生
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