対中国「同盟国と協調を」=レアアース問題で―米議会報告

 【ワシントン時事】米議会の超党派諮問機関「米中経済安全保障調査委員会」は18日公表した年次報告書で、中国による重要鉱物の輸出規制や過剰生産に対抗するため、同盟・友好国との協調が必要だと訴えた。「欧州や日本、韓国、インドなどとの協調戦略を持たなければ、米国は数十年にわたって中国に付け込まれる脆弱(ぜいじゃく)性に直面することになる」と警鐘を鳴らした。
 米国は、レアアース(希土類)の供給の大半を中国に依存。中国が輸出規制によって「武器化」しており、米国だけでなく世界の製造業に幅広い影響が及んでいる。
 報告書は、こうした中国の対応が米国の供給網の不安定化を拡大させると言及。中国による「潜在的な威圧に対抗するための対策を講じていない」と指摘した。 
〔写真説明〕中国江西省にあるレアアース鉱山=資料(EPA時事)

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