FIFAワールドカップ26欧州予選・グループIの最終節が16日に行われ、イタリア代表とノルウェー代表が対戦した。
ここまで7試合を消化したグループIで開幕から7連勝を飾り、全勝を維持して首位に立つノルウェー代表。2位のイタリア代表とは勝ち点差「3」となっているものの、得失点差ではノルウェー代表が大差をつけており、7大会ぶり通算4度目のワールドカップ出場が決定的となっている。一方のイタリア代表は、ストレートでの本大会行きに向けて9点差以上での勝利が必要。わずかな望みをかけ、ホームでの直接対決に挑む。
試合は、立ち上がりの11分にイタリア代表がスコアを動かす。相手選手のトラップミスを逃さず、敵陣左サイド深くでフェデリコ・ディマルコがボールを奪取。マテオ・レテギとのワンツーでペナルティエリアに侵入し、ダイレクトでゴール前のフランチェスコ・ピーオ・エスポジトに繋ぐ。マーカーを背負った状態でパスを受けると、反転から右足を一振り。注目の若手ストライカーが先制点をもたらした。
その後は、『スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ』で大歓声を受けるイタリア代表が主導権を掌握。前半終了時点で7本のシュートを放った一方、被シュート数を1本に抑え込み、ノルウェー代表を圧倒する。
しかし、後半に入ると形勢が逆転し、63分にノルウェー代表がゲームを振り出しへと戻す。ポゼッションでイタリア代表を押し込みつつ、右サイドでボールを持ったアレクサンダー・セルロートがピッチ中央にドリブル。斜め前に送ったパスをクリスティアン・トルストベットがスルーし、左サイドから絞っていたアントニオ・ヌサが細かいタッチで持ち運ぶ。最後はボックス内で思い切りよく左足を振り抜き、ノルウェー代表が同点に追いついた。
さらに78分、敵陣左サイドのヌサにボールが渡り、2枚のマーカーを引きつけながらペナルティエリア内に横パス。ポケットで引き出したオスカー・ボブが相手選手を縦に突破し、左足でクロスを送る。ファーで待つアーリング・ハーランドが豪快なボレーを叩き込み、アウェイチームが逆転した。なお、ハーランドは欧州予選全試合での得点マークとなった。
わずか1分後にはノルウェー代表のショートカウンターが炸裂し、モアテン・トルスビーのアシストからハーランドが追加点をゲット。後半アディショナルタイムにはヨルゲン・ストランド・ラーセンにも得点が生まれ、4-1でノルウェー代表が勝利した。これにより、ノルウェー代表のワールドカップ出場が決定。2位フィニッシュとなったイタリア代表は、プレーオフへの進出が決まった。
【スコア】
イタリア代表 1-4 ノルウェー代表
【得点者】
1-0 11分 フランチェスコ・ピーオ・エスポジト(イタリア代表)
1-1 63分 アントニオ・ヌサ(ノルウェー代表)
1-2 78分 アーリング・ハーランド(ノルウェー代表)
1-3 79分 アーリング・ハーランド(ノルウェー代表)
1-4 90+3分 ヨルゲン・ストランド・ラーセン(ノルウェー代表)
関連リンク
