衆院予算委員会は7日午前、高市早苗首相と全閣僚が出席し、3日間の基本的質疑をスタートさせた。予算委の質疑は高市政権で初めて。首相は成長戦略を巡り、「官民連携の戦略的投資を行っていく」と強調し、次世代半導体の国産化を目指すラピダス(東京)への政府の支援は「危機管理投資の要となる」と語った。自民党の斎藤健元経済産業相への答弁。
斎藤氏は、首相が先日会談した首脳の印象も質問。首相はトランプ米大統領について「快活でユーモアのある方だ」と答え、中国の習近平国家主席は「真面目な方という印象だ。懸案も率直に議論し合える関係を構築できた」との認識を示した。
韓国の李在明大統領に関しては「日本や私への配慮を感じるやりとりがあった。日韓関係について問題意識を共有できるリーダーだ」と述べた。
自民の平将明・前デジタル相は「世界中で外国勢力が選挙に介入する事案が多数発生している」と指摘した。首相は「安全保障上の脅威で、民主主義の根幹を脅かす。対策は急務だ」と応じ、外国勢力による偽情報に対応する体制整備を急ぐ考えを示した。
〔写真説明〕衆院予算委員会で、自民党の斎藤健元経済産業相の質問に答える高市早苗首相=7日午前、国会内

