役場がアートスポットに 埼玉県三芳町

 埼玉県三芳町役場のエントランス広場で、聴覚障害を持つマレーシア人アーティストのリム・アヌア氏によるペイントアート制作が進んでいる。町の担当者は「庁舎に描かれたアートが新たなランドマークとなってくれるとうれしい」と話している。
 制作しているのは、直径約24メートルの円形広場と壁面に描かれた色彩豊かな抽象画。リム氏が町を訪れた時に感じた自然美や農業遺産の豊かさを通じて、人間が地域社会で共に生きる希望を表現しているという。
 リム氏は、町の姉妹都市のペタリングジャヤ市在住で、ろうを使った染色技法「バティック」のアーティストとして知られる。東京2025デフリンピック大会でマレーシアのホストタウンとなった町が、大会開催を記念し、共生社会推進をテーマにした作品制作を依頼した。アートのお披露目は11月9日の産業祭で、マレーシアデフリンピック選手壮行会や町制施行55周年イベントを兼ねる。【もぎたて便】

〔写真説明〕庁舎の広場で制作が進むペイントアート=30日、埼玉県三芳町

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