 
		 ◇関税合意は将来への投資
 第1次トランプ米政権で大統領次席補佐官を務めたアレキサンダー・グレイ氏の主な一問一答は次の通り。
 ―首脳会談の見通しは。
 日本はインド太平洋地域における最も重要な同盟国だ。首脳会談は日米関税合意の今後の方向性を定め、実効性を確保するために大部分の時間が割かれるはずだ。安全保障上の共通の脅威や同盟深化も協議するだろう。
 ―日米関税合意への期待は。
 トランプ大統領は1980年代当時、日本の貿易政策に批判的で、日米貿易は不均衡だとの考えを持っていた。合意はその是正を目的としたものだと思われる。対米投資が実行されれば、安全保障と密接に連携した経済協力の新たな時代が到来するだろう。
 ―日本には関税合意に対する懸念もある。
 日米同盟の維持や発展には米有権者の支持が必要だ。幅広い支持がなければ、両国は数十年にわたり大きな苦しみを味わう。関税合意は日米関係と同盟の将来への投資と捉えてもらいたい。
 ―トランプ政権は防衛費増額を求めている。
 国内総生産(GDP)比も重要な指標だが、能力も同様だ。台湾や南シナ海、東シナ海などで中国の侵略を抑止するのに日米が必要とする能力が何かを考える必要がある。日本が自国の防衛や米国を支援する能力をどう定義するかが重要だ。
 ―高市氏への期待は。
 トランプ氏がイタリアのメローニ首相と築いたような絆で結ばれる、強い保守の女性指導者になることを望む。レーガン米大統領とサッチャー英首相のような関係を築く可能性は十分にあり得る。(ワシントン時事)。 
〔写真説明〕第1次トランプ米政権で大統領次席補佐官を務めたアレキサンダー・グレイ氏=20日
 
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