「伝説の大道芸人」とも呼ばれるギリヤーク尼ケ崎さん(95)=本名・尼ケ崎勝見=が、名古屋市の大須商店街で開かれた第46回大須大道町人祭に出演した。全国から集まった大道芸人がそれぞれ芸を披露する祭典で、参加は15年ぶり30回目。ギリヤークさんは大須観音の境内で津軽三味線の音色に合わせた創作舞踊3演目を披露し、観客は「ギリヤーク!」「日本一!」との掛け声や拍手を送った。
ギリヤークさんは公演で、大勢の観客がひしめく中、黒子が押す車いすに乗って舞台に登場。数珠を激しく振り回したり、立ち上がって階段を上ったりしながら踊る気迫のパフォーマンスを見せ、観客を沸かした。
ギリヤークさんは芸歴57年。近年はパーキンソン病などの持病を抱えながらも現役大道芸人として精力的に活動している。2025年は1月の神戸公演を皮切りに、京都や横浜、札幌など全国各地を巡業した。【もぎたて便】
〔写真説明〕創作舞踊を披露するギリヤーク尼ケ崎さん(中央)=11日、名古屋市中区

