
アサヒグループホールディングス(GHD)は8日、サイバー攻撃で流出した疑いのある情報をインターネット上で確認したと発表した。顧客や取引先の個人情報が含まれているかは不明で、内容や範囲の特定を急いでいる。
同社によると、今回の攻撃で影響を受けたのは日本国内にとどまり、海外のシステムへの影響は現時点では確認されていないという。
システム障害について、アサヒGHDは身代金要求型コンピューターウイルス「ランサムウエア」による攻撃が原因と特定。これに関し、「Qilin(キリン)」と名乗るハッカー集団が7日付で犯行声明を出し、同社の財務資料や従業員の個人情報など9300超のファイルを盗んだと主張している。
〔写真説明〕アサヒグループホールディングス(GHD)本社(中央)=東京都墨田区(AFP時事)