
【カイロ時事】トランプ米大統領が示したパレスチナ自治区ガザの和平案を巡り、イスラエルとイスラム組織ハマスは7日、仲介国エジプト東部シャルムエルシェイクで前日に引き続き間接交渉を行った。イスラエルメディアが伝えた。ハマス幹部はビデオ演説で「(合意に向け)あらゆる障害を乗り越える」ため、協議に臨んでいると述べた。
エジプトメディアは、ハマスと仲介役による初日の交渉は「建設的な雰囲気」で行われたと報じた。トランプ氏は6日、ホワイトハウスで記者団に対し「取引が実現するだろうと確信している」と述べた。トランプ氏は早急に取引を成立させたい意向だが、関係筋は少なくとも数日間かかると予測した。
イスラエルとハマスの双方ともトランプ氏の和平案に関して原則的には同意する考えを示している。だが、ロイターによれば、ハマスは交渉で、人質解放のほか、イスラエル軍のガザ撤退の規模などに関して立場を表明。さらに、イスラエルが本当に恒久停戦に真剣かどうかについて懸念を示したという。
〔写真説明〕6日、イスラエル軍の作戦による爆発後にパレスチナ自治区ガザの中心都市ガザ市から上る煙(ロイター時事)