17歳アマ・松山茉生が驚異の352.4yd ドラコン連覇で賞金100万円獲得「捻転差と地面反力がコツ」

<バンテリン東海クラシック 3日目◇4日◇三好カントリー倶楽部 西コース(愛知県)◇7300ヤード・パー71>

第3ラウンド終了後に大会恒例のドラコンイベント「東海クラシック ドライビングコンテストsupported by ニュータス」が行われ、大会出場選手の中から10人が参加。大会新記録となる352.4ヤードをマークした17歳のアマチュア・松山茉生(まお、福井工大付属福井高2年)が、並み居る飛距離自慢のプロを抑えて、2年連続で飛ばし屋ナンバー1の称号と賞金100万円を手にした。
挑戦できるのは1人2球までで、フェアウェイだけでなくラフでも計測対象。1番手に登場した亀代順哉がいきなり331.7ヤードを記録し、3番手の新村駿は343.4ヤードをマークするなど、非常にハイレベルな争いとなった。

その後、新村の記録を超える選手は現れず、ディフェンディングチャンピオンの松山が10番手で登場。途中から雨が降り出す悪条件になっていたが、「雨の中でフェアウェイ狙いのスイングだと、343ヤードはいかないと思った。予定通りマン振りしました」。

身長182センチ、体重95キロの恵まれた体を目いっぱいひねり、頭を最後まで残して振り抜いた。快音を響かせると観客やプロがどよめき、ボールは350ヤードのラインを越えた。記録は352.4ヤード。一昨年、幡地隆寛が記録した350.8ヤードの大会レコードを塗り替えた。

「完璧でした。練習場ではいつも以上に振る練習をしていましたが、いいショットが出なかったので、いつも通りのマン振りにしました。連覇できてうれしいです。飛ばしのコツは捻転差と地面反力です」と会心の一打に胸を張った。

昨年は6月の「日本アマ」を大会最年少の15歳344日で制覇し、同年の今大会でツアーデビュー。ドラコン大会で周囲の度肝を抜いたが、今年はさらに飛距離が伸びているという。「昨年からのトレーニングでヘッドスピードが速くなり、今は58(m/S)ぐらい。またスピン量を気にするようになって、抑えられるクラブを作ってもらいました」

昨年は2000(rpm)台後半とスピン量がやや多めだったが、今年は2000台(rpm)前半に収まっている。使用クラブはスリクソンの「ZX7 マークII」。ロフト表示は8.5度だが、普段は1度寝かして9.5度で使用。ドラコン大会は0.5度立てて9度で臨んだ。

スピン量を抑えたヘッドに挿さるシャフトは、普段から使用する三菱ケミカルの「テンセイProホワイト1K」で、60グラム台のTX。昨年は70グラム台のXを使用していたが、今年は軽硬仕様にしている。

優勝賞金は昨年の50万円から倍増の100万円。「自分は欲しいモノがないんですけど、きょうはお父さんの誕生日だったので、親孝行したいと思います」と白い歯を見せた。

ただ、本戦は2日間トータル5オーバーで予選落ち。「成績は良くなかったですけど、自分の課題だったパッティングとかでカバーできました。ゴルフのレベルは上がっていると思います。今年は試練の一年って感じですけど、来年に向けていろいろ調整したいです」。

今シーズンレギュラーツアーへの出場予定はない。しばらくは“飛ばしナンバー1”の飛距離をトーナメントで見ることはできないが、超大型プレイヤーの成長を楽しみに待ちたい。(文・小高拓)

松山茉生の使用ギア
1W:スリクソン ZX7 マークII(9°/テンセイProホワイト1K 60TX 45.5インチ)
ボール:スリクソン ZスターXV

ドライビングコンテストの結果
1位:@松山茉生 352.4y
2位:新村駿 343.4y
3位:亀代順哉 331.7y
4位:森山友貴 330.7y
5位:蝉川泰果 330.5y
6位:杉浦悠太 324.7y
7位:桂川有人 323.7y
8位:@中野麟太郎 320.9y
9位:芹澤慈眼 320.2y
10位:岡田晃平 302.7y

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