
東京都町田市中町のマンションで住人のパート秋江千津子さん(76)が刺殺された事件で、自称派遣社員桑野浩太容疑者(40)が「包丁は自宅から持ってきた」と供述していることが2日、警視庁町田署への取材で分かった。
現場から血の付いた包丁が押収されており、同署は凶器とみて入手経路などを詳しく調べている。
同署などによると、押収された包丁は刃渡り約17センチで、新品ではなく使い古されたものとみられる。司法解剖の結果、秋江さんの遺体には胸や腹、腕など上半身に刺されたり切られたりした傷が10カ所以上あり、死因は失血死と判明した。
同容疑者は「今の生活が嫌になり、誰でもいいから殺そうと思った」「(秋江さんは)両手が荷物でふさがっていたので抵抗されないと思った」などと供述。包丁について「自宅から持ってきた」と話しているという。
防犯カメラには、右手に刃物を持った同容疑者が秋江さんの後を追うようにしてマンション外階段を上がる姿が映っていた。
〔写真説明〕高齢女性が刺殺された事件があったマンションの外階段=1日、東京都町田市