シニアプロNO.1決定戦は最終日へ 史上4人目の快挙かかるT・スリロット「ファイティン!」

<日本プロゴルフシニア選手権 TSUBURAYA FIELDS HOLDINGS ULTRAMAN CUP 3日目◇27日◇イーグルポイントゴルフクラブ(茨城県)◇7154ヤード・パー72>

シニアプロ日本一決定戦の最終ラウンドが午前8時30分に開幕する。3日目を終えて、先週の国内シニアメジャー今季初戦「日本シニアオープン」を制したタマヌーン・スリロット(タイ)、日本ツアー通算3勝のI・J・ジャン(韓国)がトータル11アンダー・首位タイに立った。
2023年大会覇者のスリロットは、大会2勝目を狙う。さらに、高橋勝成(2000年)、中嶋常幸(2006年)、プラヤド・マークセン(2016年)に続くツアー史上4人目となる同一年度のシニア日本タイトル2冠もかかっている。「最終日に向けては、問題ないと思っている。2週続けての公式戦優勝に向けては、大丈夫でしょう」と意気込みを示した。

しかし、56歳の体は素直だ。年間で16試合のシニアツアーは、基本的に2~3日間競技。4日間競技のメジャー連戦ということもあって「疲れがだいぶ足全体にきているので、帰ったらちゃんとマッサージしないといけない」。それでも最後は「ファイティン!」と笑顔。快挙に向けて、もうひと踏ん張りだ。

2年ぶりの通算2勝目がかかるジャンは、「自分のプレーができたらいいスコアも出るし、いい結果も出るのではないかと思います」と内容を重視する。自身のパフォーマンスを最大限に発揮するためにも、「体が大事なので、お風呂に入って、ストレッチして、ちゃんと寝てちゃんと食べて、ゴルフはその後です」と体調管理を優先し、最終日に備える姿勢を見せた。

公式戦での優勝を最大の目標とする岩本高志は、首位と1打差の3位で迎える。今季はここまでの8試合で2度の優勝を含めたトップ10入りが7回と安定感を見せているが、単独首位で迎えた3日目は3バーディ・3ボギーの「72」とスコアを伸ばせず。悔しい表情を見せ「練習します。これじゃ帰れない」とすぐさま練習場へと向かい調整に励んだ。

舞台となるイーグルポイントゴルフクラブ所属プロの片山晋呉は26日、自身のSNSでケガの影響により6月から試合を欠場していたことを発表した。約2カ月間の入院を経て、27日にゴルフ界へ復帰。今大会は出場しないものの、芹澤信雄とともに中継の解説を行っている。二人のトークにもぜひ注目したい。2025年のシニアプロNO.1が、この日いよいよ決定する。(文・高木彩音)

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