北九州の中学生殺傷、男を起訴=刑事責任問えると判断―福岡地検支部

 北九州市小倉南区のファストフード店で昨年12月、中学3年の男女2人が殺傷された事件で、福岡地検小倉支部は26日、女子生徒=当時(15)=への殺人罪などで、無職平原政徳容疑者(44)を起訴した。認否は明らかにしていない。
 同容疑者は約8カ月間の鑑定留置で2度の精神鑑定が行われた。その結果、同支部は刑事責任を問えると判断した。裁判員裁判が想定される今後の公判では、刑事責任能力の有無や程度が争点となる可能性がある。
 起訴状などによると、平原容疑者は2024年12月14日午後8時25分ごろ、小倉南区徳力のファストフード店で、狩猟用ナイフで女子生徒の腹部と男子生徒の腰を突き刺し、女子生徒を殺害するなどしたとされる。
 捜査関係者らによると、平原容疑者は事件前の24年5月と10月、自宅で大音量の音楽を流して奇声を上げたり、爆竹を鳴らしたりしたため、近隣住民に通報されるトラブルを起こしていたという。
 女子生徒の父親は代理人弁護士を通じ、「絶対に許すことはできない。最も重い刑罰を希望したい」などとするコメントを出した。 
〔写真説明〕中学3年の男女2人が殺傷された事件の現場付近=2024年12月、北九州市小倉南区

externallinkコメント一覧

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)