
【ニューデリー時事】パキスタンのシャリフ首相は17日、サウジアラビアの首都リヤドを訪問し、事実上の最高権力者ムハンマド皇太子と「戦略的相互防衛協定」に署名した。共同声明によると協定は両国の安全保障協力強化が目的で、「いずれかに対するいかなる侵略も両国への侵略とみなされる」という。有事の際は核兵器を保有するパキスタンが「核の傘」を提供する可能性がある。
ロイター通信によれば、サウジの当局者は、協定がパキスタンの核の傘提供を義務付けているかとの質問に「全ての軍事的手段が含まれる」と述べ、否定しなかった。
〔写真説明〕17日、サウジアラビアの首都リヤドで「戦略的相互防衛協定」に署名したムハンマド皇太子(右)とパキスタンのシャリフ首相(国営サウジ通信提供)(ロイター時事)