
立憲民主党は11日午後、党本部で両院議員総会を開き、新たな執行部人事を決定する。野田佳彦代表は党の要となる幹事長に安住淳衆院予算委員長(63)を起用する意向を固めた。改選22議席の維持にとどまった参院選の結果を踏まえ、党幹部を大幅に入れ替える方針。
安住氏は衆院当選10回で、旧民主党政権下の財務相などを歴任した。野田氏と親交が深いほか、国会対策に長年携わり与野党にパイプを持つ。石破茂首相の退陣表明で政局の先行きがさらに不透明となる中、ベテランの安住氏を起用し、党の立て直しを図る考えだ。
野田氏は、リベラル系で党内最大グループ「サンクチュアリ」会長の近藤昭一衆院議員(67)を代表代行に起用し、同グループの逢坂誠二前代表代行(66)を選対委員長に充てる方針も固めた。サンクチュアリは野田氏が昨年9月に代表に就任して以降、党運営に距離を置いており、近藤、逢坂両氏の起用で挙党体制の構築を目指す。
このほか、野田氏は馬淵澄夫元国土交通相(65)を代表代行に充て、笠浩史国対委員長(60)を留任させる考えだ。
当選2回で昨年の代表選に出馬した吉田晴美衆院議員(53)も代表代行に起用。同じく2期目の渡辺創衆院議員(47)を、広報本部長から格上げする広報委員長に充てる。
〔写真説明〕安住淳 衆院予算委員長
〔写真説明〕近藤昭一衆院議員
〔写真説明〕逢坂誠二立憲民主党前代表代行