
イスラエルのメディアは7日、パレスチナ自治区ガザの停戦交渉に絡み、仲介に当たるトランプ米政権が最近、イスラム組織ハマスに対し人質全員の解放などを盛り込んだ新たな停戦案を提示したと報じた。トランプ大統領は7日、SNSで「イスラエルは私の条件を受け入れた。ハマスが同意すべき時だ。これは最終警告だ」とハマスに迫った。
報道によると、トランプ政権による新提案は数日前にハマスに伝達された。同案は、ハマスがガザで拘束する人質全員を停戦初日に引き渡すことを明記。さらに、トランプ氏が関与した形で、戦闘の全面的な終結に向けた交渉を開始し、それと並行して停戦を維持することを求めている。ガザの中心都市ガザ市の制圧計画をイスラエルが中止することや、イスラエルが収監する2000~3000人のパレスチナ人を釈放することなども定めているという。
ハマスは7日に声明を出し、「人質全員の解放などを議論するため、即座に交渉のテーブルに着く用意がある」と表明。「われわれに対する攻撃の停止につながるいかなる動きも歓迎する」と強調した。
〔写真説明〕トランプ米大統領=7日、ニューヨーク(AFP時事)