震災犠牲者をキャンドルで追悼 仙台市

 東日本大震災の津波などで157人が犠牲となった仙台市宮城野区蒲生地区の旧中野小学校と旧西原公園跡地に新たな「西原公園」が整備された。24日、開園式と合わせ、公園内の「なかの伝承の丘」で、犠牲者を追悼するキャンドル慰霊祭が行われた。
 慰霊祭は、地域の歴史や震災の教訓を語り継ぐ活動などを行う旧4町内会の役員らによる「なかの伝承の丘保存会」による主催で今年で3回目。地区内の犠牲者数と同小が閉校するまでの143年分を合わせた計300本のろうそくに火がともされ、参加者は黙とうをささげた。
 新たな公園には、多目的広場や遊具なども整備された。保存会の下山正夫会長(81)は「震災後初めて子どもたちの声が響いた。震災前に住んでいた人が訪れ、誰かと会える場所になってほしい」と話した。【もぎたて便】

〔写真説明〕慰霊碑に向かって手を合わせる慰霊祭参加者=24日、仙台市宮城野区

externallinkコメント一覧

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)