
財務省が2026年度予算の概算要求で、国債利払い費の算出根拠とする長期国債の想定金利を2.6%とする方向で調整していることが22日、分かった。最近の長期金利の上昇を踏まえ、大幅に引き上げる。これに伴い、元本返済と利払い費に充てる「国債費」は30兆円前後に膨張する見通しだ。
想定金利は、足元の金利水準に1.1%程度の急騰リスク分を加味して算出する。25年度予算では概算要求段階で2.1%、予算編成段階では2.0%だった。
財務省は26年度予算で、各省庁からの要求に物価高や賃金上昇を反映させる方針。利払い費とともに要求額も膨らむことが見込まれ、一般会計の概算要求総額は120兆円前後と3年連続で過去最大となる見込み。
〔写真説明〕財務省=東京都千代田区