
長崎県の伝統行事「精霊流し」が県内各地で行われた。直近1年間に亡くなった人の霊を手作りの船に乗せて、故人を浄土へ送り出した。
長崎市中心部では夕方頃から、精霊船を引いた遺族らが歩く姿が見られた。かねの音や「ドーイ、ドーイ」という掛け声とともに、終着点の「流し場」に向かった。爆竹の音が鳴り響き、白煙と火薬の臭いに包まれる中、沿道には多くの見物客らが集まった。
県警によると、全長2メートル以上の精霊船は同日までに、県内で703隻の届け出があったという。【もぎたて便】
〔写真説明〕伝統行事「精霊流し」で精霊船を引く人たち=15日、長崎市