
梨の出荷量全国2位を誇りながら、知名度不足に悩む茨城県は独自ブランド「恵水」を開発し、首都圏を中心にPRしている。特に見た目が良く、重さ1キロ以上、糖度14度以上のものを「幻の恵水」と名付け、昨年は百貨店などで1玉約1万円で販売。県産梨全体の1%未満しか生産されない恵水のうち、0.01%未満とされる幻の誕生が、今年も期待される。
県産品販売課によると、恵水はその他の品種に比べて糖度が1%ほど高く、酸味が少なく、深い甘みを感じられるのが特徴。大玉でもあることから贈答品として人気という。県は増産に向け、農家に苗木を割引価格で譲るなどし普及に努めている。【もぎたて便】
〔写真説明〕2024年に販売された「幻の恵水」(茨城県提供)