維新・前原氏らが辞意表明=藤田氏後任意欲、挙党体制焦点

 日本維新の会の前原誠司共同代表ら幹部4人は5日、国会内で開かれた国会議員団の緊急役員会で、辞任する意向を表明した。参院選の不振を受けた事実上の引責で、前原氏は「人心を一新し、挙党体制をつくることが大事だ」と語った。前原氏の後任を選ぶ選挙は8日に行われる見通しで、関係者によると、藤田文武前幹事長が意欲を示している。
 維新は代表選を行うか否かを7日に投票で決めるが、代表選は見送られ、吉村洋文代表(大阪府知事)が続投するとの見方が強まっている。一連の人事を通じて吉村氏が党内の結束を固め、党立て直しへの足掛かりをつかめるかが焦点だ。
 辞任するのは前原氏に加え、岩谷良平幹事長、阿部司総務会長、漆間譲司国対委員長。吉村氏は5日、青柳仁士政調会長を含めて執行部を刷新したいと大阪市で記者団に明らかにした。
 前原氏は緊急役員会で、2025年度予算への賛成と引き換えに高校授業料無償化に道筋を付けたことなどを挙げ、「結果を残せたと自負している」と説明。一方で「党勢に結び付いていないことは認めざるを得ない」と語った。
 藤田氏は馬場伸幸前代表が率いた旧執行部のメンバーで、吉村氏とは距離があるとされる。維新は参院選で、目標の6議席を上回る7議席を得たものの、比例代表の得票を大きく減らした。 
〔写真説明〕日本維新の会の国会議員団緊急役員会で辞任の意向を表明する前原誠司共同代表(右)と岩谷良平幹事長=5日午後、国会内
〔写真説明〕日本維新の会の両院議員総会に臨む前原誠司共同代表(奥右から3人目)ら=5日午後、国会内

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