
【ワシントン、ニューヨーク時事】トランプ米大統領は31日、メキシコに対する30%の新たな関税措置の導入を90日間延期するとSNSで表明した。自動車や鉄鋼などに現在適用している追加関税は維持する。一方、合成麻薬「フェンタニル」の流入対策の不備を理由に、カナダに課す関税を25%から35%に引き上げる大統領令に署名した。両国との交渉は続ける。
貿易協定「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」に適合するメキシコ、カナダ製品については、引き続き追加関税の対象外となった。メキシコ、カナダには日本の自動車メーカーや部品メーカーが多く進出し、米国に製品を輸出している。
〔写真説明〕(左から)カナダとメキシコ、米国の国旗=2017年9月、オタワ(AFP時事)