山野JA全中会長、来年3月の辞任表明=システム開発で巨額損失

 全国農業協同組合中央会(JA全中)の山野徹会長は1日の記者会見で、来年3月に辞任する意向を明らかにした。山野氏は辞任の理由について、情報システムの開発を巡り、200億円規模の損失が生じる見通しになっていることを挙げた。
 問題となっている情報システムは給与や勤怠管理、会計といった業務の円滑化を図るため2024年1月に導入。全国の農協に利用してもらうのが目的だったが、開発費が想定を大幅に上回ってしまった。
 山野氏は「全中の事業を刷新していくスケジュールについて一定のめどがついたので、(辞任の)意思を固めた」と説明した。JA全中会長の選出には通常、数カ月間の準備期間が必要とされており、それまで職責を全うする考えだ。 
〔写真説明〕記者会見で、来年3月に辞任する意向を表明した全国農業協同組合中央会(JA全中)の山野徹会長=1日午後、東京都千代田区

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