
【クーパーズタウン(米ニューヨーク州)時事】米大リーグのマリナーズなどでメジャー通算3089安打を放ち、アジア人初の米野球殿堂入りが決まったイチローさん(51)=本名鈴木一朗=が27日、ニューヨーク州クーパーズタウンで開催された表彰式典に出席して英語で約19分スピーチし「きょうここにいられるなんて、素晴らしい夢のようだ」と話した。
スピーチでは自身のキャリアを振り返り、妻の弓子さんら支えてくれた人たちへの感謝などを語った。自身より前にメジャーに挑戦し、日本選手のパイオニアとなった野茂英雄さんへの謝意を示した際は日本語で「野茂さん、ありがとうございました」と述べた。
イチローさんは全米野球記者協会の記者投票により1月に殿堂入りが決定。史上2人目の満票選出に1票足らなかったものの、99.7%という得票率で選ばれた。
式典ではヤンキースなどで通算251勝のCC・サバシアさん、アストロズなどで通算422セーブのビリー・ワグナーさんの他、ともに故人で、通算351本塁打のディック・アレンさん、同339本塁打のデーブ・パーカーさんも表彰された。
〔写真説明〕米野球殿堂入りの式典でレリーフを持つイチローさん(左から2人目)=27日、ニューヨーク州クーパーズタウン