灼熱の車内「効率的に冷やす方法」とは? “窓閉めてエアコン全開!”がベストとは限らない!?

早くも夏本番の暑さが続いていますが、車内を素早く冷やすには、エアコンや窓からの換気を効果的に組み合わせることが重要です。どんな方法が効率的なのでしょうか。

効果的に「熱を逃がす」組み合わせ技とは

 2025年の夏も、7月中旬の時点ですでに各地で厳しい暑さが続いています。真夏にクルマを運転する際、どうしても避けられないのが「駐車中の車内の温度上昇」ですが、真夏に屋外へクルマを停めていると、車内の温度は50~60度にも達します。

 こうした場合、乗ってすぐにエアコンを内気循環で全開に使いたいところかもしれませんが、効果的に車内を冷やすうえでは、“熱をいかに逃がすか”という観点も重要になります。

 熱の逃がし方に着目すると、車内を素早く冷やすうえでポイントとなるのは、窓からの換気とエアコンの使い方の工夫です。最も効率のいい方法は、大きく3つの手順に分けられます。

 まず、乗車前に窓を開けて車内の空気を排出します。夏場の車内は外気温に比べて15~20度ほど高温になっていますが、同時に空気の密度も小さく(=軽く)なっているため、熱気は窓を開けると自然に上昇して逃げていきます。

 次に、クルマに乗り込んだら“前後に対角線上”になる位置の窓を開け、エアコンを外気導入モードにして走り出します。窓は前席右側と後席左側、あるいはその逆側を開けるわけですが、こうすることで走行風によって生じる圧力を生かしながら、さらに熱気を追い出せるのです。

 最後に、走り出したら数分で窓を閉め、エアコンを内気循環モードに切り替えます。走行風や外気の採り入れで、換気の効果があるのは最初の数分程度だけ。その後は外気をシャットアウトし、車内の空気を冷やすことに専念したほうが効率的なのです。

 車内の暑さ対策はこのほかにも、なるべく日陰に駐車する、サンシェードを設置する、ガラスに断熱フィルムを貼り付けるなどの「温度の上昇自体を抑える」方法が挙げられます。駐車時にサイドの窓をわずかに下げておき、熱がこもらないようにするのも有効ですが、急な雨や防犯上のリスクには要注意です。

 また、シートやハンドルなどを冷却スプレーや冷却タオルで冷やす「直接触れる部分の温度を下げる」という手法も、部分的な暑さ対策としては効果的です。ただし、冷却スプレーに関しては可燃性ガスが使用されている製品も多いため、タバコなどの火気を取り扱ったり、車内に放置したりしないよう気を付けましょう。

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 夏はクルマにもドライバーにも非常に厳しい季節ですが、さまざまな暑さ対策を効果的に組み合わせることで、少しでも快適に運転したいものです。

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