
<明治安田レディスゴルフトーナメント 2日目◇19日◇仙台クラシックゴルフ倶楽部(宮城県)◇ 6642ヤード・パー72>
初日を終えて3オーバーの112位。エビアンから帰国しすぐに迎えた試合で、まさかの出遅れとなった勝みなみだが、2日目は米ツアー組、そして明治安田所属のホステスプロとしての意地を見せる一日になった。
スコアロスにつながっていたドライバーショットについては、「バックスイングを修正しました。真っすぐ上げるよりも、意識を変えて。リズムもよくなりました」。フェアウェイキープ率は42.8%(6/14)から57.1%(8/14)と少し回復した程度だが、ミスの幅が小さくなりプレーに安定感が戻った。15番までに6バーディを奪いボギーはなし。カムバックの予感は、ホールが進むにつれ強まっていった。
悔やんだのは、481ヤードと短いパー5の16番。難易度は最も低い18位のチャンスホールだったが、ここでバーディを奪えなかった。「1打目が右に行って、入ればよかったのにバンカーのふちに。そこからのアプローチが4メートルくらい左に行って外してしまいました」。猛チャージも、終盤の3ホールはパーを並べることになり、カットラインに1打及ばずの65位タイで終戦を迎えた。
それでも「自分の持てるすべてのものを使って修正できた」という部分が自信につながる。「収穫が大きかった」とも言う。もちろん出遅れた初日への反省は残すが、この手応えが再び戻る欧州連戦でも生きてきそうだ。
来週、月曜日には「ISPS HANDA スコティッシュ女子オープン」(24~27日、ダンドナルド・リンクス)に出場するため、スコットランド入り。その翌週にはウェールズで開催される今季メジャー最終戦「AIG女子オープン」(全英、31日~8月3日、ロイヤル・ポースコールGC)も控えている。そこへの明るい材料を手にすることができたのは、大きい。
リンクスでは風との向き合い方が重要になってくる。来週も引き続き、確認作業を続け、メジャーに備えたいところ。「ドライバーの球が高い。全英は風が強いし、低く打ちたい。構えで嫌な球が出たりもするから、どのコースでもアライメントを保てるように」。スイング面に加え、クラブなども見直し、まずは来週もしっかりと調整を続けていく。
フランス→日本→スコットランドと、日欧を股にかけての連戦だが、日本で痛感したのが「練習ラウンドは大事だな」ということ。今週ははじめてコースに姿を見せたプロアマで、イン9ホールをプレーする予定だったが、クマの出没で中止になり、ぶっつけ本番になってしまった。
「少しでも情報を知っておきたい。私が知らなくてもキャディさんが知ってるとか。猫の手も借りたい感じでした。真っすぐ打っても、そこがダメな場所ならスコアメイクにつながらない。それを学びました」。不測の事態があったのは不運だったが、これを肝に銘じて、再び海を渡る
「ここからまた試合もありますし、(ランキング60位以内で出られるシーズン)最終戦にも出たいので、そこに向けてもいい収穫。来週からまた頑張りたい」。お休みになってしまった日曜日にしっかりと疲れを抜き、再び主戦場での戦いへと戻る。(文・間宮輝憲)