
8日に行われた東アジアE-1サッカー選手権2025決勝大会・第1節でホンコン・チャイナ代表(香港代表)と対戦し、6-1で快勝した日本代表。13日に行われる第2節の中国代表戦に向けて、選手たちは再びピッチでトレーニングをスタートさせた。
海外でプレーする“常連組”を招集せず、Jリーグでプレーする国内組のみで東アジア王者を目指す日本代表。14名が初招集となったフレッシュなメンバーは、初戦の香港代表戦でデビュー戦となったジャーメイン良が前半だけで4ゴールを記録する活躍を見せることに。後半には、途中出場でデビューを果たした中村草太もゴールを決めるなど、新戦力も活躍を見せた。
当初招集されていた西村拓真(FC町田ゼルビア)が脳震盪のために辞退し、代わりに招集されたのが原大智(京都サンガF.C.)。東京オリンピック世代でありながら、本大会出場を逃すと、その後は海外でプレー。クロアチアのNKイストラ、スペインのアラベス、ベルギーのシント・トロイデンと3カ国でプレーし、現在は京都でプレーしている。
急遽招集を受けた原は「もちろん嬉しかったですし、自分はオフだったので突然呼ばれてビックリした方が強いです」と追加招集についてコメント。「東京に行ってトレーニングしようとホテルに居たんですけど、すぐに京都に戻りました」と、オフを過ごす予定が一転して韓国入りを果たすこととなった。
8日の香港代表戦ではベンチから試合を見守った原。日本代表については「もちろん目指していましたし、こういった形でしたが、凄く嬉しいです。選ばれて当然と思われるようなプレーをしたいです」とコメント。26歳とやや遅めの初招集となったが、海外での経験もあり大きな期待が寄せられることに。「色々な国に行って、色々なサッカーを知れたことは本当に大きいと思います。代表でも京都でもウイングという形で新しいことに臨む中で、身長も大きいということもあってFWになりがちですが、自分も色々なプレーに挑戦したいということで、どんなポジションでもストレスなく、抵抗なくチャレンジしてきて良かったなと思います」と、海外での経験は大きなプラスになっていると感じているようだ。
森保一監督からも「サンガでやっていることをいつも通り出すように」と言われたという原。今回の代表チームには古巣であるFC東京出身の選手も多くいる中で、憧れていた長友佑都と初めてプレーすることに。「(長友さんと)関わるのは初めてです。FC東京の下部組織で、初めて買ったユニフォームは長友さんで、サインをもらいにグラウンドに行ったこともあるので、凄く光栄です」とエピソードを明かし、「誰よりも明るくて、誰よりも練習を盛り上げていて、ここまで来ている理由がわかりました。自分はそういったタイプではないので、真似できることは少ないですけど、そういう姿勢は学べると思います」と、大ベテランから多くを学びたいとした。
日本代表の次戦は12日に控える中国代表戦。遅れて合流した中で、原がどんなパフォーマンスを見せるか注目だ。