
任期満了に伴う東京都議選(定数127)の投票が22日、1800カ所余りの投票所で行われている。自民党と小池百合子知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」の第1党争いや、両党に公明党を加えた「知事与党」が引き続き過半数を確保するかが焦点。一部の地域を除いて午後8時に投票が締め切られ、即日開票される。大勢判明は深夜になる見通し。
7月に行われる参院選の前哨戦として、各党は国政選挙並みの態勢で臨んだ。結果は、与野党の選挙戦略に影響を与えそうだ。午後6時現在の投票率は24.91%で、前回(25.35%)を下回った。
今回の都議選では、42選挙区で平成以降最多の295人が立候補した。自民は42人(現有議席30)を擁立。自民系では他に、会派裏金問題により非公認とした幹事長経験者を含め、7人が無所属で出馬した。都民ファは37人(同26)を公認。他に同じ会派の現職1人が無所属で立った。公明は9回連続となる全員当選を目指し22人(同23)を公認した。
共産党は24人(同19)を、立憲民主党は20人(同12)を擁立した。この他に、日本維新の会が6人(同1)、地域政党「東京・生活者ネットワーク」が3人(同1)を公認。都議会に議席のない主な党派は、国民民主党18人、れいわ新選組3人、参政党4人、日本保守党1人、社民党1人、石丸伸二氏が率いる地域政党「再生の道」42人。
選挙戦では、物価高対策や自民会派の裏金事件を受けた「政治とカネ」の問題を中心に論戦が交わされた。今回の都議選は、選挙ポスターの品位保持規定を盛り込んだ改正公職選挙法の施行後初めての大型選挙となった。
都選挙管理委員会によると、21日までの期日前投票者数は172万9224人で過去最多となった。
〔写真説明〕東京都庁第一本庁舎前に掲示された都議選の横断幕=13日、東京都新宿区