関税措置、合意至らず=日米首脳会談、閣僚協議を継続

 【カナナスキス(カナダ)時事】石破茂首相は16日午後(日本時間17日未明)、トランプ米大統領とカナダ西部カナナスキスで約30分間会談した。米政権の関税措置を巡る閣僚協議の進捗(しんちょく)状況などを確認し、協議継続で一致した。首相はこの後、記者団に「パッケージ全体としての合意には至っていない」と明らかにした。
 日米首脳は「自由で開かれたインド太平洋」を推進し、世界の平和と繁栄に貢献するため日米同盟をさらに強化することを確認した。
 首相は関税交渉に関し「率直な議論を行い、担当閣僚にさらに協議を進めるよう指示することで一致した」と説明。「今なお双方の認識が一致していない点が残っている」と指摘した上で「わが国にとって自動車は本当に大きな国益だ」と自ら言及した。日本が求める自動車関税の撤廃で米国側と溝があることをうかがわせた。
 首相は記者団から日米合意を目指す時期を問われたのに対し、「国益を守りながら、日米双方にとって利益となる合意ができるよう精力的に調整を進める」と述べ、明言を避けた。在日米軍駐留経費の日本側負担に関する発言はなかったという。 
〔写真説明〕トランプ米大統領(左)と会談する石破茂首相=16日、カナダ・カナナスキス(内閣広報室提供・時事)
〔写真説明〕日米首脳会談を終え、記者団の質問に答える石破茂首相。左は赤沢亮正経済再生担当相=16日、カナダ・カナナスキス(代表撮影・時事)
〔写真説明〕トランプ米大統領(左)と会談する石破茂首相=16日、カナダ・カナナスキス(内閣広報室提供・時事)

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