
【ワシントン時事】トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領が14日、電話会談した。イスラエルとイランが攻撃の応酬を繰り広げる中、緊張緩和に向けて協議した。ロシアが侵攻するウクライナでの停戦に向けても意見交換した。
両政府が発表した。トランプ氏は電話会談後、SNSへの投稿で「彼(プーチン氏)も私も、イスラエルとイランの紛争を終わらせなければならないと感じている」と述べた。米国はイスラエル、ロシアはイランと緊密な関係にある。
ロシアのウシャコフ大統領補佐官(外交担当)によると、プーチン氏はイスラエルによるイラン攻撃を非難し、中東情勢のさらなる悪化に「深い懸念」を表明。緊張緩和のためにロシアが仲介する用意があると説明した。
ウクライナ情勢を巡っては、プーチン氏が今月22日以降にウクライナとの間で代表団レベルの直接協議を行う予定だと伝えた。トランプ氏は、ロシアとウクライナの間で捕虜交換が行われるとの見通しを示した。
米ロ首脳の電話会談は今月4日以来で約1時間に及んだ。プーチン氏は14日に誕生日を迎えたトランプ氏を祝福し、トランプ氏も謝意を示した。
〔写真説明〕トランプ米大統領(左)とロシアのプーチン大統領(AFP時事)