任期満了に伴う東京都議選(定数127、42選挙区)が13日に告示され、午後0時半現在で291人が立候補を届け出た。物価高対策や自民党会派の裏金事件を受けた「政治とカネ」の問題を主な争点に、論戦が交わされる。各党は夏の参院選を見据え、国政選挙並みの態勢で臨む。投票は22日で、即日開票される。
届け出は午後5時に締め切られる。立候補者数は271人が届け出た前回2021年を上回り、平成以降の過去最多を更新した。
前回都議選で、自民は第1党に返り咲いたものの、過去2番目に少ない33議席にとどまり、公明党と合わせて過半数に届かなかった。今回は42人を公認。自民系では他に、都議会会派の裏金問題で非公認となった幹事長経験者6人を含め、7人が無所属で出馬する。
第2党の都民ファーストの会は37人が出馬し、他に同じ会派所属の無所属1人が立つ。特別顧問の小池百合子知事が早くから各候補者の集会に参加するなど、積極的に支援しており、第1党奪還を狙う。
公明党は22人を擁立。前回から1人減らし、9回連続となる全員当選に全力を挙げる。自民、都民ファ、公明3党の「知事与党」が過半数を確保できるかが都政運営の上で焦点となる。
都議会野党では共産党が24人、立憲民主党が20人を公認。両党は定数の少ない選挙区での候補者調整により共倒れを防ぎ、議席の上積みを目指す。日本維新の会は6人、地域政党「東京・生活者ネットワーク」は3人が出馬する。
都議会に議席を持たない党では、国民民主党が18人、れいわ新選組が3人、参政党が4人、日本保守党が1人、社民党が1人を擁立。昨年の都知事選で次点となった石丸伸二氏が代表を務める地域政党「再生の道」は42人を立てた。
12日現在の有権者数は1155万1505人。
◇おことわり
東京都議選で時事通信は、政党助成法の政党要件を満たす政党と、取材に基づき議席獲得の可能性があると見込まれる地域政党を主な党派として扱います。