エヌビディア、最高益更新ならず=対中規制が圧迫―2~4月期

 【シリコンバレー時事】米半導体大手エヌビディアが28日発表した2025年2~4月期決算は、売上高が前年同期比69%増の441億ドル(約6兆4000億円)と、四半期として過去最高だった。純利益は26%増の187億7500万ドル。生成AI(人工知能)需要が支えとなったが、トランプ米政権による中国への半導体輸出規制で45億ドルの費用計上を強いられ、8四半期ぶりに最高益更新を逃した。
 エヌビディアは、米政府による先端半導体の輸出制限に対応し、中国向けに性能を落とした半導体「H20」を輸出してきた。トランプ政権が4月、同製品も規制対象に加えたことで25億ドル分を出荷できなかった。粗利益率は60.5%と約18ポイント低下。規制が稼ぐ力の足かせとなっている。
 フアン最高経営責任者(CEO)は決算説明会で輸出規制について「中国半導体メーカーの世界での地位を高め、米国を弱めるだけだ。規制は中国の技術革新と拡大を促してきた」と懸念を示した。 
〔写真説明〕米エヌビディアのロゴ(AFP時事)

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