
【バチカン市時事】故フランシスコ・ローマ教皇の後任を決める選挙「コンクラーベ」で、2日目の投票がバチカン市で8日に行われた。会場のシスティーナ礼拝堂からは午後6時(日本時間9日午前1時)すぎ、教皇が選出されたことを告げる白煙が上がった。この後、新教皇がカトリック教会の総本山サンピエトロ大聖堂のバルコニーに姿を現し、誰が選ばれたか明らかになる。
選挙で投票資格があるのは、カトリック教会の高位聖職者・枢機卿のうち80歳未満の133人。事実上の互選だが、立候補制ではないため、3分の2(89人)以上から支持された人物が受諾の意思を示した上で第267代教皇に選ばれたとみられる。
初日の7日に行われた1回の投票と、2日目午前の2回の投票はいずれも選出に失敗し、礼拝堂の煙突から黒煙が上がった。8日は休憩を挟んで午後も投票が続行され、規定の得票を満たす人物が現れるか注目されていた。
過去約100年間の選挙は平均3日で新教皇を選出。今世紀の2005年と13年は、いずれも2日で決着がついた。