新生児取り違え、都控訴せず=地裁判決受け調査へ―東京

 東京都立墨田産院(閉院)で新生児の時に取り違えられた江蔵智さん(67)の生みの親を特定する調査を都に命じた東京地裁判決について、小池百合子知事は25日の定例記者会見で控訴を断念する意向を示し、調査に着手すると明らかにした。
 小池氏は「江蔵智さんおよび関係者の皆さま方に多大なご心痛をおかけしたことを都として深くおわび申し上げる」と謝罪。調査では「個人情報の取り扱いに万全を期すとともに、それぞれの方の心情に配慮した丁寧な対応を行う」と述べた。
 判決によると、江蔵さんの育ての母は1958年4月10日、墨田産院で男児を出産したが、新生児室に移された後で取り違えられた。2004年にDNA型鑑定を行い、育ての両親と江蔵さんに親子関係がないことが判明した。 
〔写真説明〕記者会見する東京都の小池百合子知事=25日、都庁
〔写真説明〕新生児取り違え訴訟で東京都の控訴断念を受け、記者会見する原告の江蔵智さん(左)=25日午後、東京都千代田区

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