
無人艦艇の開発を行う新興企業が本格的に造船業に関わる。
新興企業がルイジアナ州の造船企業であるガルフ・クラフトを買収
テキサス州オースティンに拠点を置く新興企業のサロニックは2025年4月16日、 ルイジアナ州の造船企業であるガルフ・クラフトを買収したと発表しました。
同社は、ガルフ・クラフトが所有していたメキシコ湾の造船所を利用し、開発中の中型無人水上艦隊(MUSV)の試作・建造拠点とする方針です。
この無人水上艦艇のうちで、最初のモデルとして計画されているのが「マローダー」です。同艦は全長150フィート(約45.7m)の多目的無人艦になるそうで、軍および民間向けに開発され、約40tの積載能力を持ち自律航行も可能な船舶です。
完全無人化を前提に設計された艦になるとのことで、ミッション要件に応じて最大3500海里(6482m)の航行または30日以上の行動が可能です。
なお、同艦の建造に際しては、ガルフ・クラフトの従業員を引き続き雇用するほか、今後3~4年間で500人以上の新規雇用を創出する見込みです。雇用には、従来の造船業に加え、エンジニア、技術者、造船技師といった新たな職種も含まれます。