ホントにあった驚愕設計「1発ジェット民間機」なぜ? 背景には“いいとこ取り”の納得のコンセプト…しかも500機超売れちゃった!

ビジネスジェットのなかには、例えばエンジンを翼の上に配置した「ホンダジェット」などユニークな外形やコンセプトを持つ機体が存在します。

実用化も果たした「異形のビジネス機」

 ビジネスジェットには、例えばエンジンを翼の上に配置した「ホンダジェット」などユニークな外形やコンセプトを持つ機体が存在します。その中でも際立ってユニークなモデルとして知られているのが、シーラス・エアクラフト社の「Vision Jet」です。この機は、ジェットエンジン1基が胴体の上に乗っかっているのです。なぜこのような形状が採用されているのでしょうか。

「Vision Jet」は巡航速度が時速300ノット(約555km/h)を超え、1275海里(約2360km)の航続距離を持ちます。そしてビジネスジェットはエンジン2基が標準である中で、エンジンをあえて1基に絞ったのは、この機のユニークなコンセプトが関係していると見て良さそうです。

 同社は「Vision Jet」を「小型プロペラ機と従来のビジネスジェットとの隙間を埋めるもの」と紹介しています。つまり「1発ジェット」のレイアウトは、「プロペラ機とジェット機の中間」を取るべく採用されたレイアウトということができるでしょう。

 エンジンを減らすと速度は落ちる傾向にあり、900km/h超えがスタンダードなジェット民間機の世界では、「Vision Jet」は低速な機体と位置付けることができます。その一方で、エンジンが少ない分、2発以上のエンジンを持つ機体よりも燃料消費量、整備コストなどを下げることができ、運航コストを減らす効果が期待できます。

 こうしたユニークなコンセプトを持つモデルは、発案・製造こそされたものの、実用化にまで至らないケースも多いですが、「Vision Jet」はシリーズ累計で500機以上が顧客に納入されており、ユニークな形状を持ちながらも、実用化された珍しい民間機のひとつです。ちなみに、この機体には、ボタンひとつで緊急着陸できる機能や、機体からパラシュートを放ち安全に着地できる機能などを備えているとのことです。

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