匂いはどう? 海上自衛官しか味わえない「風呂」にビックリ! 男性隊員ばかりだと“ならでは”の猛者も

広い大海の上では真水が貴重になるため、自衛艦などではその使用量を抑えるべく、風呂に入れる湯に温めた海水を使うとか。それは、磯臭かったりベタついたりしないのでしょうか。

世界中の海を使えちゃいます

 日本は世界一の温泉大国といわれます。一説には源泉の数は約2万8000もあるそうで、なかには「海中温泉」と呼ばれる海の中から温水が湧き出ているものもあります。また「塩化物泉」という成分が海水に近い、塩辛く無色透明な湯が特徴の温泉も各所にあります。

 しかし、海上自衛隊ではなんと、日本のみならず世界中の「海」を“温泉”にできてしまうのだとか。一体どういうことなのでしょうか。

 海上自衛隊の艦艇は、出港すると数日から数か月にわたり洋上で生活することになります。そうなると、衣食住のすべてを艦内で賄わなければならないのですが、もちろんお風呂もその1つ。洋上では真水はとても貴重で、艦に搭載する造水装置で海水から真水を作れるものの、お風呂は特に水を大量に使うものであることから、湯船は基本的に海水をボイラーの蒸気で温めたものを使用します。

 こう聞くと、人によっては「磯臭そう」「ベタベタしそう」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。海水風呂には発汗作用があるため、普段より温まるうえに、湯上がりに真水のシャワーで洗い流すのでベタつかないのです。

 海域によって匂いやお湯の感触も変わるそうで、まさに世界の海を贅沢に堪能できるというわけです。

 毎日ミネラルたっぷりのお風呂に浸かれるなんて、高いバスソルトをケチケチ使っている私にとっては羨ましすぎる状況。そこで、夫で海上自衛官のやこさんに海水風呂の効果を聞いてみると「温まるけど特に肌はすべすべになってない気がする」とつれない答えが……。いつか美容のアンテナが高い隊員に改めて聞いてみたいところです。

 ちなみに男性ばかりの艦艇だと、居住区からタオル一枚で移動する猛者もいるそうで、長い航海生活の中にリラックスした生活感が垣間見えます。いや、さすがにそれはリラックスしすぎ、というか気を抜き過ぎな気も……。

 そんな艦内風呂ですが、スペースには限りがあるため、湯船も数人が入ればいっぱいに。そこで、寄港地では入湯上陸といって近隣の温泉施設に行く隊員も多いとか。航海中は世界の海に浸かり、寄港地では湯めぐり……。お風呂が大好きな人からすると夢のようですね。

 寄港地での過ごし方については他にも色々ネタがあるので、改めて深掘りします。お楽しみに。

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