ジャンボ尾崎は40年前から時代を先取り! 小さなメタルウッドで300Y飛ばす秘密とは?【ジャンボ軍団が解説】

世界中のツアー通算113勝(うち日本ツアー94勝)、賞金王12回、年間最多8勝など一時代を築くとともに、日本ゴルフをけん引した不世出の天才ゴルファー・ジャンボ尾崎。かつて誰もが憧れた300ヤードのロングドライブを実現したテクニックは、現代の飛ばしにも通ずるとジャンボ軍団の1人である金子柱憲は語る。2月28日発売のアルバ本誌911号では、ジャンボ尾崎を徹底取材。60歳のゴルファーでも真似できるジャンボ流の飛ばしの技を、その美しいスイングとともにたっぷりとお伝えしよう。
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小さなヘッドで300ヤードのロングドライブ。その豪快なスイングは、飛ばしの要素満載でした。

プロ入り直後はアウトサイド・イン軌道でフェードを打って、糸巻ボールを吹き上がらせて飛ばしていました。その後スランプとなり、30代後半にスイングを大改造して復活してからは、年齢に合った飛ばし方を確立させたと言えます。

高いティアップで、アッパー軌道でカチ上げる。あのメタルウッドの時代に、今やトレンドの高弾道・低スピンをいち早く取り入れて300ヤードを飛ばしていたのは驚きです。スイング改造後は球をつかまえることで持ち球をストレートドローにしたので、風に強くなり、ランでも飛距離を稼いでいました。

飛びの最大の要素は、下半身から切り返して、シャフトをしならせてヘッドを最大限に遅れさせる動きです。一気にリリースしてヘッドスピードを上げる。ローリー・マキロイ(北アイルランド)のようなプッシュ気味の球で飛ばしていました。

ハイティ&アッパー軌道、ヒールアップ、地面反力など、大きな体を目一杯使ったスイングは現代でも使える技が詰まっています。
■尾崎将司
おざき・まさし/ 1947年生まれ、徳島県出身。5年連続を含む計12度の賞金王に輝き、前人未到の通算100勝を達成。ジャンボの愛称で親しまれる。現在は笹生優花、西郷真央、原英莉花らを指導

■金子柱憲
かねこ・よしのり/ 1961年生まれ、東京都出身。日大ゴルフ部出身。83年プロ入り後にジャンボ軍団入り。同期の東聡と切磋琢磨し、通算6勝。96年尾崎に次ぐ賞金ランク2位に輝く

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