男性ホルモンの低下と夜中のトイレの回数の関係

男性のみなさま、夜中に尿意を覚えてトイレに行く回数が増えていませんか。もし最近夜中のトイレが増えたというならば、それは男性ホルモンの分泌量低下が原因かもしれません。たかが男性ホルモンの低下と侮るなかれ、男性ホルモンの低下は身体面・精神面において様々な障害を引き起こす原因となりかねないのです。

男性にも更年期がある
男性にも更年期障害があることをご存知ですか。男性ホルモンは主にテストステロンからできており、(テストステロンとは?)このテストステロンの分泌量が少なくなることで更年期障害が起こりやすくなります。女性の更年期障害は、閉経の前後数年にわたって起こるため、比較的更年期であることを自覚しやすいと言えます。しかし男性の場合は女性ほど体の変化があるわけではないため、徐々に起こっていく体の不調の原因が更年期障害であることに、気付かないことが多いようです。
テストステロンが減少すると体に様々な影響をもたらします。よく知られているのは男性機能の低下ですが、それだけではありません。精神面ではうつや落ち込み、不安感、集中力の低下を招きやすくなり、また身体面では筋力低下や疲労感、めまい、ほてり、発汗などの症状が現れるようになります。だから更年期障害がひどくなると、日常生活に支障をきたすこともあるのです。

実は注意が必要な夜中のトイレ
テストステロンの減少は夜中のトイレにも関係します。一般に夜中にトイレに起きるようになるのは老化現象だと思われがちです。しかし老化のせいだと安易に考えて、夜中の頻尿を放置しておくのは危険なことかもしれません。なぜなら夜中の頻尿はテストステロンの減少により起こっているかもしれないからです。
テストステロンは体内で一酸化窒素を作るのにも関わっています。一酸化窒素は血管の弾力性を保つのに必要な成分です。テストステロンが減ると一酸化窒素の量も減るため、血管から弾力性が失われて動脈硬化になりやすくなると言われています。テストステロンの減少で血管が硬くなると、膀胱の組織まで弾力性を失って縮むため、膀胱にためられる尿の量が少なくなります。もし夜中、頻繁にトイレに起きるようであればテストステロンが減少している可能性があり、また動脈硬化が始まっていないか注意する必要があるでしょう。

テストステロンを増やすための工夫
もし夜に3回以上尿意を覚えて目覚めるようであれば、一度泌尿器科や男性更年期を専門とする科でテストステロンの値を調べてもらうことをおすすめします。テストステロンの値は血液検査で簡単に知ることができ、男性更年期障害と診断された場合は男性ホルモンの補充を行うことで、多くの場合回復が認められるそうです。

普段の生活でテストステロンを減らさないようにするためには、まずはストレスをためないことを心がけましょう。テストステロンはストレスの影響を受けやすく、ストレスが多いと分泌されにくくなります。またテストステロンは夜に作られるため、しっかりと睡眠を取ることも大切です。休日のため寝で睡眠不足を補うのではなく、(あなたは大丈夫?睡眠負債の恐怖!)毎日一定の睡眠時間が確保できるように工夫してみましょう。

writer:Akina

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