疲れが取れにくいなら、貧血かタンパク質不足も疑って

会社を休むほどではないけれど、毎日体がだるく疲れが取れない。このような改善しないプチ不調は、貧血が原因かもしれません。貧血といえばまず鉄不足(鉄分とは)が考えられますが、それだけでありません。鉄が足りていてもタンパク質が不足することで、貧血となることがあります。

貧血の多くは鉄欠乏性貧血
貧血は「血が貧しい」と書くため、血液が足りていないようなイメージがあるかもしれません。しかし貧血とは血液の不足をいうのではなく、血液中のヘモグロビンが不足することをいいます。貧血の多くの場合が鉄欠乏性貧血であり、ヘモグロビンの材料となる鉄の不足が原因です。(鉄分不足とフェリチン)
ヘモグロビンの主な働きは、取り入れた酸素を体の隅々まで届けること。だからヘモグロビンが減ると酸素が行き渡らなくなり、疲れやだるさ、肩こり、頭痛、めまいなどが起こるようになります。

タンパク質不足による貧血が増えている
貧血は女性に多いのが特徴です。なぜなら女性には月経があり、血液とともに鉄も体外へ出て行ってしまい、鉄不足になりやすいのです。また忙しさから栄養バランスが悪くなったり、ダイエットをしたりして、鉄の摂取量が不足することも少なくありません。
貧血になるとまず鉄不足を疑いますが、近年、貧血はタンパク質不足から起こることも分かっています。鉄欠乏性貧血を疑って鉄剤を服用しても改善せず、その場合はタンパク質不足が原因であることもあります。ヘモグロビンは鉄とタンパク質が結合して作られるため、鉄とタンパク質のどちらが欠けてもいけません。月経では鉄だけでなくタンパク質も失ってしまうので、女性はタンパク質不足にもなりやすいのです。

貧血の疑いがある場合は血液検査を
女性の中には 隠れ貧血と言って、自覚していない人も多いとのこと。貧血は自分で気がつきにくいこともあり、何かの機会に血液検査をして初めて知ることもあります。 疲れやだるさなどの不調が改善せず、貧血の疑いがある場合は、病院で血液検査を受けることをお勧めします。血液検査をすることで貧血の原因が判明できるうえ、その後の対処法も明らかになります。また貧血は大きな病気が潜んでいることもあるので、受診しておくと安心です。
病院で鉄欠乏性貧血と診断された場合は、食事療法と鉄剤の服用による治療を行います。貧血の治療ではまずは食事が基本となり、血液中のヘモグロビンを増やすために、鉄が豊富な赤身の肉や赤身の魚などを積極的に摂り、また血液量を増やし鉄の吸収をよくするビタミン類などもバランスよく摂るようにします。タンパク質が不足している場合は、タンパク質が豊富な肉類や魚介類、卵などを毎日欠かさないようにし、食事のバランスを考えていくことが大切です。

最近どうも疲れ気味だという方は、貧血の兆候であるかもしれませんね。普段から鉄とタンパク質を十分に摂るようにして、貧血を予防していきましょう。

writer:Akina

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