
クルマのワイパーを作動させた際、「ズズズーっ…」と鈍い音がすることがあります。原因はどこにあり、また対策はどう講じればよいのでしょうか。
ワイパーとガラスの両方の確認を
雨が降りフロントガラスに水滴がついているのにもかかわらず、クルマのワイパーが「ズズズーっ…」と鈍い音を立てることがあります。滑りが悪いような印象も受けますが、なぜ発生し、また対策はあるのでしょうか。
この音が鳴ることを一般的に、ワイパーの「ビビり」といいますが、カー用品店の担当者はその主な原因を、ワイパーゴムやブレードの劣化だと話します。 雨の日には濡れ、晴れの日には乾燥して紫外線にさらされるなど、屋外では天候や外気の影響を受けます。一般的なトーナメントワイパー(骨格部分が複数枝分かれしたタイプ)の場合は、複数のアームでバランスをとってゴムの圧力がガラス面に対し均等にかかるようになっていますが、アームや支点の錆びなどが原因で、部分的に圧力が変わることもあるのだとか。 ただし、ガラス面に鉄粉や虫汚れなどが付着していたり、撥水コーティングなどをしていたりすると、それらのゴミやコーティングに引っ掛かってビビることもあるそうです。 対策として前出の担当者は、フロントガラスの拭き取りや、ワイパーを持ち上げてのゴム表面の掃除を挙げます。それでも改善しない場合はゴムやブレードの交換を推奨。 なおワイパーで除去しきれないゴミがあると、ウィンドウウォッシャー液をかけてワイパーを使用したとしても、ワイパー側にダメージを与えることがあるのだそう。またワイパーの空がけも、ゴミでガラスまで傷つけてしまうことがあるといいます。