“魔法の金属”製、超レアなパターは42万円!? 歴代覇者の武藤俊憲が手放せない1本【ツアーで見つけた“こだわりギア”】

<パナソニックオープン 事前情報◇17日◇有馬ロイヤルゴルフクラブ(兵庫県)◇7100ヤード・パー72>

9月中旬にも関わらず、気温34度と夏の暑さがいまだに残る兵庫県で、国内男子ツアーの「パナソニックオープン」が19日から行われる。大会開幕前の火曜日は練習に励む選手たちであふれていた。練習グリーンを見ていると、ツアー通算7勝の武藤俊憲が超レアなパターを握っていた。
それは“魔法の金属”ともいわれる『ダマスカス鋼』から削り出されたパターで、日本で200本しか発売されなかったオデッセイの『ダマスカスグランド』。木目調の模様を持つ鋼素材のシロモノだ。販売時のパターケースも木箱でゴージャス感満載。当時の値段は“なんと42万円!”と超々高級品だ。

武藤がはじめてこれを手にしたのは2016年。「インサートが主流のオデッセイのなかで、唯一の一点ものがほしい」という願望から、オデッセイのツアー担当者が「ありますよ! って言って持ってきてくれたの」とダマスカスとの出会いを教えてくれた。「だれも使ってないところかな」とほかの選手も使用していない超レア物を所有する喜びと、もちろんその性能面もいまだ使い続ける理由となっている。

武藤がパターに求める好みの打感は「硬めで、あたっている感触をしっかり感じたい」というタイプ。同パターは完全削り出しということもあり、インサートがなく、打音も高めで手にしっかりインパクトの感触が伝わってくる。もろに武藤の好きなタイプだ。

現在、試合では使用せず「寝かしもの」にはなっているが、いいイメージを再確認するために、たまに練習で使用しており、“影のエース”ともいえる。武藤が練習グリーンで使用するのも“気まぐれ”ということもあり、グッドタイミングでお目にかかれた逸品。「かっこいいでしょ~」と満面の笑みで自慢する。

2019年大会では、2位に1打差の首位で迎えた最終日に「64」をマークし、4年ぶりの通算7勝目を逃げ切りVで飾った。当時と会場は違うが、歴代覇者として思い入れのある舞台で、5年ぶりの大会2勝目を狙う。(文・高木彩音)

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