メジャー2勝のミンジー・リー、「掌屈」でシャフトを左に回し続けて平均265Y飛ばす!【世界で戦うドラテク】

世界最高峰の米国女子ツアーでは、ドライバーで平均250ヤード以上飛ばし、70%以上の確率でフェアウェイを捉えてくる選手たちがしのぎを削る。今回取り上げるのはメジャー2勝を含む米ツアー通算10勝を挙げているミンジー・リー(オーストラリア)。平均飛距離265ヤードのぶっ飛びドライバーショットをプロコーチの森守洋氏が解説する。

バックスイングでは腕を胸の前から外さずに上げていきます。そして、クラブが上がり切る前に引き戻して強烈なタメを作って下ろしていく。トップで止まってから下ろすとアーリーリリースになりやすく、タメが作れません。

特徴的なのは左手首を手のヒラ側に折る「掌屈」です。トップからダウンスイングでシャフトを左に回転させるように右手を回し、掌屈によってボールをつかまえています。ドライバーの重心はシャフトの軸線より右にあるので、何もしないとフェースは開く方向に動きます。だからシャフトを左に回して閉じる方向に力をかけながらスイングしている。

タメによってゴムをギューッと伸ばして解放するかのようにスピードを出し、掌屈動作でフェースが開かないのでボールを強く叩くことができるのです。

■ミンジー・リー
1996年生まれ、オーストラリア出身。世界アマチュアランキング1位となり、2014年にプロ転向。これまでに21年の「エビアン選手権」、22年の「全米女子オープン」のメジャー2勝を含む米ツアー10勝を挙げている。弟のミンウー・リーも米ツアーを主戦場として活躍するプロゴルファー。

■森守洋
もり・もりひろ/1977年生まれ。静岡県出身。ゴルフを始めたのは高校から。95年に渡米しミニツアーを転戦しながらゴルフを学んだ。02年からレッスン活動を開始し、現在は原江里菜、堀琴音、香妻陣一朗のコーチを務めている。東京都三鷹市にある『東京ゴルフスタジオ』を主宰し、YouTubeチャンネル「森守洋のGolf TV」では、ツアープロや芸能人などへのレッスンを配信中。

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●世界ランキング1位に君臨するネリー・コルダ(米国)は、平均飛距離267ヤード、フェアウェイキープ率72.47%を誇る。関連記事の【松山英樹っぽい!? 世界女王のネリー・コルダは“ネジレ”も最強だった】では、プロコーチの森守洋氏が飛んで曲がらない秘密に迫っている。

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